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00:00 OP
01:29 大事なことはわかっていないことが多い
04:30 成長速度は個別的
07:18 10代の脳は特殊
09:15 心の状態をどう把握するのか
12:33 育てにくい子は育てにくい
本日は「幼少期から中学受験までの子どもの心の状態」というテーマで、思春期に入る前後ぐらいの子どもの心というテーマで、ちょっとお話ししようかなと思います。
僕自身は大人を対象にした精神科医なので、児童を中心に診ている精神科医ではございません。
そういう立場の人間がどこまで話せるのかと言われると、疑問に思う方もいらっしゃるとは思いますが、一応日本一の精神科医RU-vidrということで、偉そうに言うとねということなので、それなりの立場でもありますから話せる範囲のことを話そうかなと思います。
2024年はどこかで児童の先生とコラボの動画を撮ったり、児童思春期周りの問題点を話し合ったり明らかにしたいなと思っています。
とりあえず今回はマニアックというよりは、もうちょっと一般的な話をお話ししようかなと思います。
■大事なことはわかっていないことが多い
最初に言うと、大事なことは意外とまだわかってないことが多いんですよ。
脳神経科学、医学、教育学に関しても、国際的なレベルでもそんなにすごく発展している感じはないんですね。
何歳ではこうとか、これまではできなきゃいけないとか、そういうのではなくて、まだまだ結構論争が多いというかわからないことが多いという感じです。
この時はこうですかとかよく聞かれるんですけれども、色々な専門家は「でもその子によるんですよね」とかそういう形になることが多いですね。
実際、臨床していく中でよく児童の先生とかと話すんですけども、家族病理の問題がやはり中心になることが多いです。
それはもちろん1割弱の子が発達障害や知的の問題を抱えたりすることがあるんですけども、でもやはり問題になるケースや精神科を受診するケースは家族病理の問題が多かったりします。
親自身の問題、父親なのか母親なのかわからないですけど、親自身の問題があったり、一人一人が問題なくても集団になることで起きる、集団での問題だったりすることが多かったりします。
教育の問題でいうと、韓国の方が日本よりも受験勉強とか結構白熱していて、子供の教育や子供のメンタルに関する関心も日本よりも高いみたいです。
韓国の精神科医ドクターとお話しした時に言っていたのは、やはり韓国でも子供の問題かと思ったら家族病理の問題、親の問題だったということになることが多くて、やっぱり行き過ぎは良くないよねという話をよくするようです。
だから、子供の状態を考える前に、まず自分たちはどうなのかとか、自分たちのチームの状況はどうなのかを考えた方がいいというのがよく言われているし、臨床的にもそうなのかなという気がします。
■成長速度は個別的
よく言いますけど、神経発達や心の発達のスピード、どこが得意で、どこが不得意かという成長速度は個別的ですね。
この子の遺伝子の問題もあれば、これまでの教育環境の問題にもよるし、今の環境の問題でもある。
こういう重ね合わせによって成長速度は全然違うので、個別的であるだろうと思います。
そこに対して何が問題かというと、個人個人が違うのに対して、受験や社会構造というのは個別的であることを許さないんですよね。自然の流れとはまた逆なんですよ。
この時期に受験があるとか、そういうのは全然違うので、ここでギャップがあったりとか、こここに対して受験ビジネスというのが重なるので、またややこしいですね。
受験ビジネスをやっている人たちは本当に教育者なのかという問題もあるわけですよね。
商品としてしか見ていないんじゃないかということがよく取り上げられます。
もちろん、現場にいる人たちは教育者としてやっていても、上の方は違うとかね。こういう問題があったりしてここで騙されたり、不安を煽ったりとかも結構あります。
子供の心の状態を考えようと思ったら、まず前提としてここら辺のことを知っておかなきゃいけないのかなと思います。
あとは兄弟の有無、兄弟で何番目なのかとか、周りの影響。周りの人が受験勉強しているのか、周りができていると自分もできると思い込むのでできやすいし、周りがやっていないとまあいいかとバランスを取るのでやらなくなったりとかもあったりします。
10歳とか若い段階である程度成果を出そうとすると、やっぱりこういろいろな影響を受けますからね。
本人の努力とかそれだけではうまく解決していかない。
■10代の脳は特殊
専門家しか知らないとは言いつつ、一方で10代の脳というのは結構研究が進んでいます。
10代の脳というのはちょっと特殊なんですよ。
思春期に入った時の第二次性徴の脳というのはこれまでと違って、例えば夜型になっていくとか、睡眠でいうと。
あとドパミンの誘惑に弱いとか。だから刺激的なことが好きだったり、反抗的なことが好きだったりする。
あと仲間、同世代に対する関心がすごく強い。だから仲間をすごく作りたがるし、逆に仲間から尊敬されたい、仲間に勝ちたい、そういう影響も受ける。
そして性に弱いんですよね。性的誘惑にすごく弱いし、その衝動に抗えなかったり。
だから何よりも性の問題、勉強よりも恋人とか恋愛を重視してしまうというのも仕方がない。
集中しにくい、衝動的であるのも仕方がない。ある意味ね。
反抗的だし、衝動的、暴力的だったりね。
まあそれはそうですよね、若いオスとか若いメスとかね。若い動物っているじゃないですか。
若いライオンとか若い牛とか、それらのトゲトゲしさを見ると怖いと思うじゃないですか。あの感じが人間でも起きているということですよね。
当たり前と言えば当たり前ですけど。
ここら辺は解明されつつあるけども、それ以前の問題点結構わかりにくかったりしますね。
この前提で色々考えてもらいたいというのがまず一点あります。
■心の状態をどう把握するのか
じゃあ心の状態を、どうやって僕ら精神科医は実際の臨床の場面で予想したり、把握したりしているのか。
例えば、感情。
今どんな感情なんだろうということは、どの発達段階にあるかによって違うんですよね。
複雑な感情、苦しいけれども頑張ろうとか、淋しいけれども味わい深いとかね、そういう複雑な感情はどれくらい育っているんだろうということを考えつつ、複雑な状況や複雑な感情に耐えながら何かを達成できるように子供を成長させていくことが、治療になっていきます。
感情の発達を促す。
感情の発達とは何かというと、言語の発達でもあるんですよね。
つまり、言葉にできないものは僕らは感じられないんですよ。脳の構造上ね。
だから彼らがどれぐらい言葉を覚えているのか、単語として覚えているのか、文章として覚えているのか、文章として覚えていたものを単語に圧縮できるのか。
例えば、こういう気持ちかなとか、大事に思っていて、大好きでみたいなものとか。
だけどお父さんとお母さんとは違ってというものが実は愛だったとか、恋愛だったとか、単語にぎゅっと凝縮される感じ。
これは言語の発達だったり、圧縮とか呼ばれたりしますけども、それがどれぐらい育っているのかとか。
あとは抽象的なことを考える力は今どれぐらい育ってるんだろう。
算数だったり、国語だったり、目に見えないものを扱う力はどれぐらい育っているんだろうとか、あと心理的抵抗の問題、変化を受け入れがたい、不安であるとか。
でも自分に対して自信があったり、自尊心が育っていれば不安なことも乗り越えようとチャレンジする気持ちが湧くとかね。
あとは自他の区別とか発達的な問題ですよね。
発達障害で考えるようなものの応用をここでは考えたりします。
色々なパラメーターを臨床家は持っていて、そのパラメーターの今ここら辺なのかなとかいろいろな言動や態度、これまでのエピソードから把握しつつ、たくさんあるパラメーターのどこを伸ばしてあげたらいいんだろうと考えつつやっているという感じです。
あとは身体をどう使えるのかとか、身体をどう使ってあげることで、身体性を持ってどうやって本人の人格の成長を促すのかとか。
今どれくらい成長しているのかを考えたりするということでしょうか。
結構ややこしいですね。
この話しはちょっとマニアックなんですよ。
だからこういうことを言うと、「いや、どういうことですか?」と言われそうですけどもそうなんだよね。
結構難しいですね。
■育てにくい子は育てにくい
結局正解がないというのもあるし、育てにくい子は育てにくいですよ。
僕はよくキャンプ場のカレーとか言うんですけれども、多くの人はキャンプ場のカレーを作っているんですね。
多少焦げても多少煮崩れしてもおいしく作れるんですよ。キャンプ場のカレーみたいな形で。
みんなで食べて「なんかおいしいね」と言ってる。
時々自分のこだわりを言ったりとか、こうすればいいんだと自分を語る人がいる。
だいたいの子育てはそういう感じですね。
でも僕らが診ている人たちとか患者さんたちは、キャンプ場のカレーというわけにはいかなくて、やっぱり成功するためというか、正しく作るためのゾーンというのは狭いんですよね。
だから細心の注意を払いながらじゃないと作れないというか。
そういう子育てが求められていて、他の人と全然違うんですよね。
15 июл 2024