雪の進軍は日清戦争の威海衛の戦いに参加した軍楽隊次長の永井健子氏が、雪中で寒さや飢えに苦しむ兵士の様子を見て作曲したとされる。
が、愚痴にも似た歌詞である故、昭和に入ると軍歌としては勇壮でないとの理由で歌唱禁止とされたり、最後の部分「どうせ生きては還さぬつもり」を「どうせ生きては還らぬつもり」に改訂されたりした経緯がある。
しかし私個人としての見解は、この歌があったからこそ先人様たちの心が折れることなく踏ん張れたのではないかと感じる。
先人様たちがついポロリと吐く言葉が、このように明るいメロディーに飛び跳ねるようなリズムの上に乗った歌となり、それを聴いたり歌ったりすることで苦笑い、それが苦しみ辛さを軽減したのではないかと。
だからこそ最後の部分の歌詞も当時のまま替えないで歌った方が良いと考えた。
そして私がその後に付け加えたのが・・・「上等だ!我こそ生きては還らぬつもり!」
これぞ作曲者の意図だったのではないかと思えてならない。
そんなことで、あくまで私個人の深読みで勝手にアレンジして弾き歌わせていただいた。
8 янв 2024