番組名不明(レコード大賞受賞曲を振り返る番組だったようです)
「また逢う日まで」は、尾崎紀世彦さんのソロ2枚目のシングルです。(1971年3月5日発売)
この曲は100万枚を超える大ヒット。尾崎さんはこの年の日本レコード大賞・大賞と日本歌謡大賞・大賞をダブル受賞されました。
「また逢う日まで」の曲の変遷をwikipediaで読むと面白いです。
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「幻のCMソング」作曲:筒美京平/作詞:やなせたかし/歌:槇みちる
もともとは、1969年三洋電機(現・パナソニック)のエアコンのCMソングの候補曲として作られ(筒美京平氏が3曲書き下ろした中の1曲)、やなせたかし作詞・槇みちる歌唱バージョンだったのだそうです。しかしスポンサー側の方針変更により採用されず。
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「ひとりの悲しみ」作曲:筒美京平/作詞:阿久悠/歌:ズー・ニー・ヴー
筒美氏の楽曲を管理していた日音の村上司氏が、この曲を埋もれさせるのは惜しいと考え、1970年、阿久悠作詞でズー・ニー・ヴーの新曲「ひとりの悲しみ」というタイトルでリリースしました。テーマは「安保闘争で挫折した青年の孤独」。しかしヒットはしませんでした。
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「ひとりの悲しみ」テスト録音 作曲:筒美京平/作詞:阿久悠/歌:尾崎紀世彦
それでも筒美氏のメロディの良さに惹かれていた村上氏は、「分かりやすい歌詞にして力強い声で歌えば、必ず聴衆の心をつかめる」と考え、「ひとりの悲しみ」を尾崎紀世彦さんにテスト録音させてみます。そして、これはヒットすると確信し、歌詞を書き直してくれるよう阿久悠氏を説得しました。
「また逢う日まで」作曲:筒美京平/作詞:阿久悠/歌:尾崎紀世彦
こうして筒美氏の曲は、尾崎さんのために改めて「別れ」をテーマにした歌詞にリメイクされ、1971年「また逢う日まで」としてリリースされました。
紆余曲折ありながらも、そこに曲の良さを信じ続けた方がいたからこそ、この名曲が誕生したわけですね!
8 дек 2021