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今回は、「「自分たちの世代は滑り込みセーフだぁ」の日本の中高年 対話のスペクトラム」というお話しをしたいと思います。
今の日本では、“自分が死ぬまでにもらえそうな年金の金額”を必死に計算している中高年がとても多いですね。
様々な経済指標に表れている日本の凋落ぶりを目の当たりにしても、後の世代の心配をすることなく、「自分たちの世代は滑り込みセーフだぁ」と言っている中高年の人たちを何度も、何人も見てきました。
その計算の元になっているデータは、これまでに何度も（下方に）修正され続けてきて、これからも下方修正され続ける可能性が極めて高い厚労省による試算なんですから、何とも儚い話ですねぇ。
戦後の昭和の時代は高度成長期と言われ、日本は焼け野原から世界有数の経済大国へと成長しました。
この時代の日本人の努力は、現代の私たちには想像できないほど過酷なものだったでしょう。
今の日本の中高年は、そんな先人たちが血と汗で築いてきた国の財産を食いつぶし、残ったわずかな財産から、自分がもらえそうな金額を計算し、自分たちの世代は滑り込みセーフと言い合っているような情けない人間ばっかり！？
なんでしょうか・・・？
そんな一方で、その年金を負担させられている若年層の収入は、中高年層が想像しているよりも遥かに低いんですよ。
ここで、実在する25歳のA君の例を紹介しましょう。
誰もが知る一流大学を卒業して東京都内の一部上場企業に就職したA君は、有能であるために入社2年目には大きな仕事を任されました。
深夜に帰宅し、早朝から出勤することも珍しくないんですが、彼の収入は手取りで月16～17万円だそうです。
通勤に便利な場所での独り暮らしも考えましたが、都内の家賃は狭い部屋でも月約10万円。
これでは暮らしていけないので、1時間半かかる実家からの通勤を続けているんです。
A君の会社が特別に酷いというわけじゃないんです。
他の若者たちからも話を聞きましたが、皆、同じような状況でした。
現在の中高年が若手だった時代と今の若手の給料は、ほとんど変わらないか、いくらか下がっているんです。
加えて、以前よりも遥かに高い税金と社会保険料が天引きされ、どんなに働いても残業代が頭打ちになってしまう“みなし残業制度”の悪用？、これすごく多いらしいんですけど、これが企業によって行われれば、手取り金額がその程度になって当たり前なんです。
実際のデータで見てみましょう。
1995年に35.7%だった国民負担率は、 2022年には47.5%になっています。
一方で、日本人の平均月間現金給与額 は、 1995年は￥362,510でしたが、2022年は￥325,817になっています。
これで、働き方改革で残業させてもらえない、もしくは、残業しても残業代が頭打ちになったとしたら・・・
分かりますよね？
今の若者たちが、どれだけ低収入に喘いでいるか。
驚いたことに、中高年の方々と、こういった事例を示しながら時間をかけて対話すると、多くの方々がビックリ仰天するんです。
「まさかぁ、ウソでしょう？」と言ったきり無言になる人。
「自分の部下たちも、そんななんだろうか？」と心配顔で考え込む人。
「自分の年金の心配なんかしてる場合じゃないな・・・」とうなだれる人。
そして、今の日本の社会制度の問題点を熱心に語り合い、「改革を訴えている政党はどこか？」と尋ねる人まで出てくるんです。
知らないんです、皆さん、本当に。
奥さんやお子さんと対話することも少なくなり、テレビと限られたニュースサイトくらいしか情報源がない生活を続けているので、自分の国の現状に関する知識が極めて乏しいんです。
「自分たちの世代は滑り込みセーフだぁ」と言っている中高年と、日本の社会制度の問題点を熱心に語り合中高年。
どちらが本当の日本の中高年なんでしょうか？
中高年の方々って、周囲に気を使った差し障りの無い内容を“食い気味に会話”するか、上から目線の“マウンティング会話”が多いんですよねぇ。
日本の中高年の皆さん。
周囲の人と対話をしましょう。
そのために、まずは、ご自身の聞こえ、コミュニケーション能力をチェックしてみましょう。
そして、周囲の話しをよく聞くこと。
分からないところがあれば、穏やかに質問すること。
自分の意見、考えを伝えること。
対話のスペクトラムの、このエリアを常に動いているよう意識する。
それが、腹を割って本音で話せる、本当に信頼できる仲間を作る最高の方法なのです。
無料アプリ「想いやりトーク」は、そのための一つのツールでしかないのです。
皆さんが、対話のスペクトラムを常に意識した時、このツールは最高の効果を発揮するのです。
今回の耳トレ15秒クイズは、人間の声の周波数成分を、拍手の音の周波数成分に置き換えた擬人化音声を聞いていただきました。
言葉を聞き取る脳の能力が試されます。
あなたは聞き取れるでしょうか？
無料アプリ「想いやりトーク」で練習して、しっかりと伝わる話し方をマスターしてください。
そして、どんな年代の人も、お互いを想いやって穏やかに対話できる国にして行きましょう。
BGM: Pure Green Step by Shimtone
Planned by Shinichi Sakamoto and Tsutomu Tanaka.
Produced by Otodesigners Co., Ltd.
28 сен 2024
