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今回は、「高齢者を老害と呼ぶ若者たち 対話のスペクトラム」というお話しをしたいと思います。
最近の日本の学生たちの多くは、約40年前の私の学生時代と比べて本当に真面目で、大人が定めたルールを良く守ります。
いい子症候群と言われることもある今の日本の学生たちの特徴として、
①他者との競争を嫌う
②物事を自分で決めることを嫌う
③目立つことを嫌う
などが挙げられているそうです。
対面で意見を求めても誰も手を上げないけど、ネットなどを利用した匿名での意見募集を行うと、様々な質問、意見などが出てくる。
抗議活動、反対運動やデモ行為などは決して行わない。
コロナウィルス騒動で行動制限を求められると、大人よりも真面目に真剣に取り組み、一歩も家から出ないような生活を送る。
2020年～2023年のテレビメディアの多くは、そんな日本の若者や子供たちを、まるでウィルスの媒介者のように扱い、行動制限を守らない一部の学生たちを“悪者”としてクローズアップしました。
それでも、今の学生たちの多くは怒ることも、抗議することもせずに、自粛や休校を受け入れました。
一方で、近くに知り合いがいないような、例えば1人で電車に乗っているときなどには、近くに高齢者が立っていても、席を譲るどころか、その高齢者を押しのけて自分の席を確保しようとする子とか、けっこういたりします。
広域窃盗グループがネットで“割の良いバイト”の募集をかけると、警戒心無く応募し、言われるままに窃盗に手を貸してしまう子もいます。
SNS上には、高齢者に対して「老害」という言葉が飛び交っていますが、発信者のプロフィールを見ると20代～30代の人が多いです。
経済学者の成田悠輔氏の「高齢者は集団自決すべきだ」という発言が大変な話題になったことがありました。
この発言に対しては、批判的な評価が多かったですが、SNSなどでは若者を中心に賛同する意見も多く見られました。
若年層に重い負担がかかっている年金などの社会保険料。
その大部分は高齢者のために使われているのに、新幹線や飛行機に乗ると、ビジネス客や若者のグループ旅行よりも、楽しそうに行楽に出かける高齢者グループが目立ちます。
コロナによる行動制限が解除され始めた時期などは、これ、特に多かったですねぇ。
同じ時期に、多くの若者には、学校などから自主的な行動制限継続の要請が出され、授業は相変わらずリモートで行われていたりしたんですから、何とも複雑な気分になる光景でしたねぇ、あれは。
街中のショップなどでは、大きな声で店員を恫喝する高齢者クレーマーを頻繁に見かけます。
ちょっと調子が悪いからといって、すぐに病院に行って、健康保険で高額な検査や治療を受ける人も多いです。
成田氏の意見に賛同する若者がけっこういるの仕方ないのかなぁ・・・
ここで、1972年～1974年に内閣総理大臣を務め、70％という驚異的な支持率だった田中角栄さんが1972年に行った街頭演説の内容をちょっとだけ紹介すると・・・
まぁ、つまりは、お互い、みんなやっぱり、年寄りになるんだから、老人対策を行いながら、お互いが年寄りになったときも、社会が公共の力で、お年寄りの面倒を見るような制度を完備しましょう、という内容の演説なんですが・・・
学生たちとこの演説のようなテーマで、ちょっと対話をしてみたんです。
1972年には、こんな演説をする人が7割の国民から支持されていたんだと。
そして今は、裕福な高齢者ばかりでなく、家族も無く完全独居状態で、月に数万円の年金だけで暮らし、具合が悪くても病院へも行かれない高齢者が山ほどいるのだと話し、どう思うかと尋ねてみたんです。
すると、多くの学生たちはびっくり仰天して、高齢者問題を真剣に考え、自分たちに何が出来るのかを議論し始めるんです。
知らないんです、みんな、本当に。
親や兄弟、友人たちと対話することも少なくなり、テレビと限られたニュースサイトやSNSくらいしか情報源がない生活を続けているので、自分の国の現状に関する知識が本当に乏しいんです。
無料アプリ「想いやりトーク」を学生たちに、対面の対話形式で紹介して、実際にやってもらいながら説明すると、皆、目を輝かせて練習に取り組み始めるんですよ。
そして、
「言い直す回数が減った」
「練習前の話し方では伝わりにくかったことが分かった」
「祖父母に、この話し方を試したら喜んでもらえた」
「バイト先の高齢のお客様に話が伝わるようになった」
「友達にも、このアプリを紹介した」
などと嬉しそうに話してくれるんです。
高齢者を老害呼ばわりする若者と、高齢者問題を真剣に考え、自分たちに何が出来るのかを議論する若者。
どちらが本当の日本の若者なんでしょうか？
今の学生たちって、あいさつ程度の会話や、周囲に気を使った“食い気味会話”は得意なんですけど、腹を割って本音で話せない子が多いんですよねぇ。
周囲の人と対話をしましょう。
自分より年配の人と対話するときには、相手の聞こえ、コミュニケーション能力に気を使って。
周囲の話しをよく聞くこと。
分からないところがあれば、穏やかに質問すること。
自分の意見、考えを伝えること。
対話のスペクトラムの、このエリアを常に動いているよう意識する。
それが、腹を割って本音で話せる、本当に信頼できる仲間を作る最高の方法なのです。
無料アプリ「想いやりトーク」は、そのための一つのツールでしかないのです。
皆さんが、対話のスペクトラムを常に意識した時、このツールは最高の効果を発揮するのです。
今回の耳トレ15秒クイズは、人間の声の周波数成分を、雨の音の周波数成分に置き換えた擬人化音声を聞いていただきました。
言葉を聞き取る脳の能力が試されます。
あなたは聞き取れるでしょうか？
無料アプリ「想いやりトーク」で練習して、しっかりと伝わる話し方をマスターしてください。
そして、どんな年代の人も、お互いを想いやって穏やかに対話できる国にして行きましょう。
BGM: Pure Green Step by Shimtone
Planned by Shinichi Sakamoto and Tsutomu Tanaka.
Produced by Otodesigners Co., Ltd.
28 сен 2024
