「岐阜城」信長の美濃攻略戦と城づくり紹介動画はこちら • 【お城紹介】「岐阜城」織田信長が好んだ古く高...
ある日、城の中心に塔のような巨大な建物を建てたらいいのではないかと考えた戦国大名がいました。それは織田信長です。信長は一ヵ所の戦場に集中して鉄砲を運用するなど、それまで誰も行わなかったことを次々に進めた人物としても知られています。城についても信長は斬新な考えを持っており、居城となった安土城には、一度見たら忘れられない形をした5層の天主がそびえていました。信長は安土城を他の大名の使者などに見せ、見学料をとったと言われています。また、城下町の灯りをすべて消し安土城を提灯でライトアップするなど、かなり楽しんでいました。
この安土城への道は入り口からまっすぐ伸び、まるで天主を眺めるためにあるかのように山の上まで続いていました。たいていの城は敵が簡単に進入できないよう、通路を右や左にわざと曲げてあるものですが、信長の安土城は全く別のことを考えてまっすぐな広い道にしたのでしょう。このような城を築いたのは信長くらいで、とても不思議なことなのです。
ところが信長は、安土城を築くかなり前に別の城にもこのまっすぐな道をつくっていました。それが今回紹介する小牧山城。小牧山城は30歳の信長が初めて自分のために築いた城。その跡を訪れると若き信長が考えた新しい時代の城のイメージが見えてくるのです。今回は織田信長初期の居城、小牧山城を紹介します。
29 окт 2021