作曲家のトイドラが、田中秀和『花ハ踊レヤいろはにほ』を分析します。
コメント歓迎!
質問はメンバーシップご登録 or 投げ銭をいただけると嬉しいです。
2:44 分析はじめ
☆楽譜の動画→ • 【耳コピ楽譜】田中秀和『花ハ踊レヤいろはにほ』
〈田中秀和〉
アニソン作曲家として大変人気で、「アイドルマスター」の楽曲制作でも知られる。
音楽理論に精通しており、aug やブラックアダー・コードを多用して非常にキャッチ―なアニソンを仕上げることに定評がある。
〈総評〉
【楽式】
・アニソンらしい頭サビつきの複合ヴァース・コーラス形式。
・Aメロ&Bメロにおける繰り返しが全くなく、次々と新しい展開に移っていく。
→短い時間でキャッチーにする工夫。
【リズム・スケール】
・サビはペンタトニック(C-陽旋)。
→よさこいアニメの主題歌だからだろう。
・Aメロ&Bメロではドラムパターンが次々変わり、飽きさせない。
【メロディ・和声】
・Ab-major と Eb-major の調性があいまいにされている。
→サビのメロディは C-陽旋 で書かれており、これがいずれの調にも通ることを利用。
→調的2重中心性を持っているともいえる。
・IVM7 が多用され、フレーズの頭に置かれる。
・巧妙なクリシェが用いられる。
→少しだけリハモして用いられることも多い。
・aug が I や V の和音に多用され、浮足立った明るい雰囲気を作る。
・借用和音による II-V-I が効果的。
・Root が半音下がるコード進行が異様に多く、コード進行の実験をしているように見える。
・和音のテンションは基本 7th まで。
→むしろメロディが高次のテンションを奏している。
・ハモリは常に3度で明るい響き。
-------------------------------------------------------------------------------------
作曲家のトイドラ → tomita-haruki....
#田中秀和
#音楽理論
30 сен 2024