タイトルや動画の冒頭でも言っていますが、今回の動画は内容的にかなりキツイので感受性の強い方は多分観ない方がいいと思います。
とか言いつつも、実はこの「屠蜀」には裏話があります。
最低でも半分は創作であるということです。
なぜ言い切れるのかいうと、この屠蜀という歴史的な殺戮事件に対して多大な影響力を持っている「蜀碧」という本の作者がこれを見聞だけでまとめているからです。
実際に経験したどころか、同時代を生きたわけでもありません。
作者が生まれたのは屠蜀から100年後です。
それだけでなくこの作者は清の役人であり、本を読めば分かるようにかなり清贔屓に書かれています。
張献忠軍を始めから「賊」と表記し、そこの文官は「偽官」などと記述しています。
ここからも分かるように中立性・公平性に欠けています。
実は清軍は中国本土で大殺戮を敢行しているのであり、その被害者数は最低でも数百万人に上ります。
それなのに、蜀の地で清軍がしたのであろう蛮行のことは一切何も書かれていません。
これは明確な歴史上の記録操作です。
恐らく自分達のしたことも全て敗者に回った張献忠におっかぶせたのだろうと思います。
それだけでなく張献忠のした悪事を極大化もしたでしょう。
ある程度の暴虐は働いたでしょうが、記録上において3を10に見せるようなこともしたでしょう。
その証拠に、実は張献忠は四川全土を手に入れていません。
成都とその周辺は取ったものの、負け戦が多かったので四川全てを掌握するということが出来なかったのです。
ですので、蜀の人間をほとんど殺すということは物理的に不可能です。
これは言うまでもなく後世の創作です。
ここで覚えておいてもらいたい外国の心理学者のある言葉があります。
それはこのようなものです。
「誇張されたものは欠如を表す」
そのようなこともあり、動画の終わりの方で「緩和剤にしたい人は見て下さい」とそう言ったのです。
7割近く作り話と知ったら怖くないですからね。
なお、張献忠にまつわる有名な話の一つに「七殺碑」というものがあります。
動画では紹介しませんでしたが、それは自分が読んだ本にはそのことが書かれていなかったからです。
ですので、本に準拠した作りにしたかったため紹介しないことにしました。
最後にこの「屠蜀」についてまとめます。
事実を元に悪を極大化させた創作。
これが「屠蜀」です。
参考文献
・蜀碧
・なぜ中国人はこんなに残酷になれるのか ー中国大虐殺史ー
歴代中国のカニバリズム(人食い)の動画(もう一つのチャンネルの動画)
• [自己責任系]菜人、肉まんじゅう、両脚羊et...
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/ hidori_asuka
9 мар 2021