Improved SSB reception sound quality オーディオアンプ回路のアルミ電解コンデンサーの定数を再度変更してみました。オーディオ用ニチコンMUSEを使用していますが、耐圧が高いものほどESRが低くなるため、オリジナルより高い耐電圧にしました。通常よりサイズがでかいので他の部品との干渉がギリギリですね。
以前の修理動画と比較すると、前回の方が低音が出ているように聴こえたかと思います。しかし実際にはヘッドフォンで聞いた場合、低音が出過ぎていたので今回はそれを改めました。スピーカーで音を出して、空気録音ですと今回は低音不足に聞こえたかもしれませんね。
IF基板の半固定VRはピン挿入部分で同一形状が見つからなかったため、旧品の上に付けました（摺動部はカット）。基板の穴は2ピンのため新品の3ピンでは装着できないためです。上からの調整がやりやすくなりました。
9R59の半導体バージョンのような回路構成ですが、アナログのシングルコンバージョンは本当に素晴らしいですね。AGC回路やフィルターも良いものに変更すれば更に良くなるでしょう。しかし私よりも長生きする機器を第三者が将来いじった場合、オリジナルに戻せない改造は好ましくありませんので、定数変更に留めています。
大改造をするのであれば、高級機を買えば良いだけかと思います。普通に使うとSSB・CWでは最悪な受信機ですが、RFゲインを下げたり工夫すれば良い感じに聴こえます。
昔の受信機はAM用でAVCで、AGCがないのでSSB 受信にはRFゲインを下げて使います。R300はAGCが効いていますが、それでもそのように使えばSNだけでなく、ガラッと雰囲気が変わります。
本機のCWのトーンは驚くほど綺麗で聞いているだけで癒されます。離調したときのフィーリングはアナログ局発には敵わないと思っています（CNがいいと謳われているハイエンド機でも）。CNの悪い安物DDS VFO搭載機は、思い切り極端にいうとCWがブザー音のようですね。
このような受信機で聴くと、CW局の音の違いも判別できます。最近のリグはDDS VFOのため、昔と比べると総じてビートのピュアさを感じません。時々素晴らしいトーンをしているCW局はアナログVFOのリグですね。
私がR300を気に入っている点は、外観デザインと信号がピュアに聴こえるという、ただそれだけです。ですので、皆さんが受信機に求める性能ではないため、きっとがっかりするかと思います。感度、選択度、安定度（つまり受信機の3S）、混変調特性、AGC特性、周波数読取精度、どれも悪いので、お勧め致しません。
R300は個人的嗜好でベタ褒めしましたが、今回スピーカーからの録音ですと動画の音はあまり良くないですね。シングルコンバージョンで6V6アンプの真空管ハマーランド受信機と比べると音の深みは敵いませんが、非常に良い音色をしていると思います。
#hamradio #アマチュア無線 #BCL
28 авг 2024
